長年連れ添ったダイニングテーブル|30年の時を経てヴィンテージとなり手放した話

とある大型スーパーでの掘り出し物!

休みの日、たまたま買い物に出かけたついでに、大型スーパーの上階へふらっとエスカレーターであがった。

運命の出会い|地方の大型スーパーで

それは、ショッピングモールでもなく、地方にある8階建てくらいの大型スーパーで、たしか最上階はスポーツクラブだったと思う。

特に買いたいものがあるわけでもなく、ふらふらとウィンドウショッピングをしていると、小ぶりのダイニングテーブルに目が留まった。

天板がタイル張りで、パイン材のイタリア製ダイニングテーブル。

しかも、展示品セールで、おそらく半額くらいだったかな?
それでも、当時12万円以上した。

幅120cmで椅子2脚とセット販売となれば、絶対にお買い得でしょ!

定価じゃきっと見向きもしなかっただろう。

私は、思いもよらない衝動買いに、迷いもなく購入に至ったのでした。

このテーブルは、自室に置いてもっぱら作業台として使うと決めていた、あの日から、私の創作と共に過ごすことになったのです。

購入時は、実家で使い、上京してからは、4回ほどの引越しにもつきあってくれたテーブル。

とても愛着があり、引越しのときは毎回自分で脚を外して組み立てまでしていた。

飴色に育った30年から手放す決断まで

購入時は、白っぽい色のパイン材も
長い年月を経て濃い飴色になっていた。

わざわざ塗装しなくても
ここまで色が変わるんだと感慨深く見つめてみる。

とても、しっかりした作りのテーブルは、一人暮らしのときから本来のダイニングテーブルとして使っていたから、手放すことは考えもしなかった。

気づけば、おおよそ30年くらい一緒にいるじゃないか?
これってヴィンテージって言えるのかも?

なんか、うれしくなったし、少し誇らしい気分。

だって年代物は、お金をだしてでも欲しくなるからね。

ちなみに、一般的には「30年以上がヴィンテージ」で
「100年以上がアンティーク」といわれることもあるんだって。

物持ちが良いのは
子供の頃から質の良いものを長く使うことを教えられたから……

私の家には、50年くらい経ったことで古着化した
オーダーメイドのコートやワンピースが現役で活躍していた。

これは、オーダーの洋装店を営んでいた母のお下がり。
仕立てた洋服の素材は、いまじゃ高級すぎて買えない。

自分が、どれくらい長く生きているのか?
いやあ、そうでもないと思ってたけどな……

想定外だった、はじめてのジモティー

そんな私が、ついに決断する。
長年連れ添ったダイニングテーブルを手放すことにした。

これには、使用上の理由もあるけど
それ以上に思い出を断捨離したかったからなの。

まず、天板タイルのテーブル傷がつきにくいと思いきや、
そうでもない上に、目地が汚れやすくて困る。

物を置く時に音がしないようにかなり気を使う。
これくらいの使い勝手の悪さは、慣れてしまえばたいしたことではない。

それなのに、あるときからテーブルそのものの存在が、
妙に重く感じられるようになった。

実家の頃から、どこへ引っ越す時も連れて行くのが
あたりまえと思っていたのに「もう必要ない」と……

まさか、こんな日がくるなんて!!

いつしか、粗大ゴミに出すにも重すぎて運べないから、
次の引越しのときに引き取ってもらおうかと考えるようになっていた。

自分でもわかってる。

もったいないって!
こんなの今買ったらそこそこするよ!

でもね、私はいろいろな思い出を手放したかったの。

これは、説明がつかないというか……
その理由をここで話せるほど軽くないから仕方ない……

さて、テーブルにも負けないくらいの重い腰をあげたのは、
テーブルを手放したいと思ってから、すでに数年経っていた。

そして、粗大ゴミセンターにメールで依頼をすると

「タイルは回収不可です」と返信がきた。

はっ?

えっ?

いや、どうすんのよ?

もうすでに、手放すつもりで、脚を取り外していたのに……

買取の査定に依頼するのも微妙だな。
いくらイタリア製だってノーブランドだし、キズだらけだもん。

ここで、はじめてのジモティーの出番です!

メルカリはよく利用してるけど、ジモティーはよくわからないな。
とりあえず、新規登録して適当に「お譲りします」として投稿。

間髪入れずに「引き取りたい」とメッセージ。

びっくりしたぁ!!

そのあとも、数名連続してメッセージが届いていたようで、気づかずに
一番初めの方とやりとりをして、引き取りの日程まできまった。

ああ、よかった!

これで、長年の重みから解放される。

非対面での受け渡しだったので、どんな方が引き取ってくれたのかはわからない。

でも、きっと大切に使ってもらえるだろう。

そう思うことにして、30年連れ添ったダイニングテーブルとの暮らしに、無事、終止符を打つことができた。