トウシューズのつま先部分は木製じゃないよ|木型の話

こんにちはYukinoです. .. .。.:*☆
トウシューズのつま先部分の素材にについて知ってる?

トウシューズの素材について

プロのバレエダンサーでもときおり、トウシューズの爪先部分の素材が木だという方がいます。

世界中に多くのトウシューズメーカーがありますが、現代のほとんどのトウシューズは木製ではありません。

おそらく「木型」という表示を目にしたから、木製だと思われたのでしょう。

とくにグリシコでは「木型」を大きく分けたうえに各木型ごとに素材やデザインを分けているので、靴に対して知識がないと「木製」なんだろうとなってしまいますね。

靴における「木型」とは?

木型とは、製品を量産するときの元となる型のことです、

実際に靴に限ったことでもなく、素材も現代では樹脂がつかわれることが多いのですが、昔の名残で今でも「木型」と言っています。

グリシコのトウシューズを販売しているページにも「木型」の画像が載っているのですが、明らかに樹脂製ですよね?

だから、よりトウシューズが木製なのかもと理解してしますのは仕方ないかもしれません。

トウシューズの素材は何だろう

では、トウシューズの素材は何でできているのでしょうか?

今では、多くのトウシューズメーカーがこぞってオリジナルの素材を使用しているので一概に言えなくなっています。

元々は、紙や布を何枚も糊で貼り付けることで硬さをだし、履き慣らすことでちょうど良い具合になるように作られていました。

フリードは、伝統的な技法を守り続けているようですが、グリシコは、最新の技術を駆使したトウシューズも多くみられるようです。

例えば、グリシコのドリームポアントのようにシャンクの素材にサーモプラスチックを使用しており、耐久性と軽さを見出しています。

他にゲイナーミンデンは、シャンクに特殊ポリマーが使われていることで、潰れにくいと人気ですね。

トウシューズの床と接するトップの部分をプラットフォームと言いますが、その部分でさえ木製ではなく、糊で強固になっている紙や布等の素材です。

新品のトウシューズは、ジャンプの際にカンカンと床に当たる音がするので、木製だと疑いたくなるのも確かですね。

グリシコの木型について

さて、とてもわかりやすく木型を基準に打ち出しているのは、グリシコのトウシューズですね。

足のタイプ「ギリシャ」「エジプト」「ローマ」など指の形や長さに加えて甲の高さもトウシューズを選ぶのに大切な基準です。

グリシコは、大きく4パターンの木型があります

フェッテ|FOUTTE 木型

フェッテは、甲高で指の長めの「ギリシャ」「エジプト」足の方に合うトウシューズです。
甲が前に出過ぎる方に適しているので、甲に乗れないタイプは立つのが難しい。

・タマラ TAMARA
・フェッテ FOUTTE
・トライアンフ TRIUMPH
・マヤ1NAYA1

2007 木型

人気の2007は、甲の高さは問わず「ギリシャ」「エジプト」足の方に合うトウシューズです。
薄い足先に適しており、足首が硬くても履きやすい。

・2007
・3007
・ノービズ NOVICE
・ミラクル MIRACLE
・カーチャ KATYA
・ドリームポアント DREAM POINTE

スマートポアント|SMART POINTE 木型

スマートポアントは、ミディアムから甲の低い足に適した「ローマ」「エジプト」足の方に合うトウシューズです。
より履き心地を追求しており、薄い足先で幅が広めの足にも合いやすい。

・スマートポアント SMART POINTE
・スターポアント STAR POINTE
・ストリームポアント STREAM POINTE
・ネオポアント NEOPOINTE 

ヴィクトリー| VICTORY 木型

ヴィクトリーは、足のタイプを問わずミディアムから甲の低い足に適したトウシューズです。
オールマイティだが履き込みが深いため、厚みと幅のある足におすすめ。

・ヴィクトリー VICTORY

足首硬くて薄い「ギリシャ」足の場合はどの木型を選ぶ?

個人的な感覚で、足首が硬くて甲に乗りにくく薄っぺらな「ギリシャ」足の私。

グリシコでいうと「2007」の木型が合う感じです。

ちなみに、少し前に3007からネオポアントに変えたのですけれど、ネオポアントの木型は「スマートポアント」なので、私には少し厚みがありすぎると感じます。

しかし、しっかり立つにのに適しているので、足首に癖や捻れがある場合にまっすぐ立てるので足を痛めずに気に入っています。

ネオポアントをしばらく履いていると、足首の癖が矯正されたのか外反母趾と内反母子とも落ち着いてきました。

ということで、2007の木型に戻すことにします。

ただ、指長の「ギリシャ」足では、油断すると小指側に倒れてしまうのを防ぐため親指側に乗りすぎて足首を捻るので、トウシューズの側面にあたる、ウイングが長いものを試すことにしよう。

選んだのは、ドリームポアントです。

2007の木型だと他に選択肢がなかっのでドリームポアントにしました。

ウイングどころヴァンプも長いようで、しっかりならさないとドゥミがしづらいけれど、立ちやすいので良しとします。

ちなみに、シャンクがサーモプラスチックというので、耐久性や馴染みやすさもこれから見ていきたいと思っています。

そんなこんなで、トウシューズは、木製じゃないよから木型の話でした。

バレエとトウシューズジプシーは永遠なり・・・