エレメントで見るタロットリーディング
私たちの中にある「火・地・風・水」のエネルギーが持つ性質 ────
それぞれの持つ性質が、内側に流れる気質や動き方のリズムを映し出しています ────
星座で見る4つのエレメントとは?
タロットと星は、とても近い場所にあり、どちらの世界でも4つのエレメント(元素)「火・地・風・水」に分けて考えられます。
わかりやすく星座で、4つのエレメントをあらわすと次のようになります。
火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)=情熱と行動の象徴
地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)=現実と安定を築く力
風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)=知性とコミュニケーションの風を運ぶ
水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)=感情と共感の深さを映す
星座は、馴染み深いのでなんとなくイメージしやすいのではないでしょうか。
この4つエレメントは、季節の空気や心の流れとも響き合い、同じ時期でも「何を感じ」「どう動くか」が、少しずつ違って見えるのです。
タロットで見る4つのエレメントとは?
12星座を4つのエレメントに分けるように、タロットであらわす4つの「スート(属性)」は、次のようになります。
火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)=「ワンド(杖)」の世界
情熱・意志・創造や何かを始める力を象徴します。
勢いのある一歩や、心の奥で燃える願いを映すのが、ワンドのカードたち。
地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)=「ペンタクル(金貨)」の世界
現実や物質、形にする力を司ります。
努力・経済・安定など、実際の成果や積み重ねを映すのが、ペンタクルのカードたち。
風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)=「ソード(剣)」の世界
思考・言葉・判断力の象徴であり、理性を通して真実を見抜こうとする知のエネルギー。
時に冷静に、時に鋭く、現実を切り開いくようすを映し出すのが、ソードのカードたち。
水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)=「カップ(杯)」の世界
感情・愛・想像力を司り、心の奥にある優しさや繋がりを描きます。
他者への共感や、癒しの時間を教えてくれるのが、カップのカードたち。
こうして星とカードのエレメントを重ねることで、ひとつのリズムが見えてきますね。
同じ時期でも、火は動き出し、地は形を整え、風は考えを広げ、水は心を癒すというように、それぞれが違う角度から、今の空気を感じ取っているのです。
エレメント別のタロットリーディング
なぜ、4つのエレメントを使って、星読みのようなタロットリーディングができるのか?
タロットと星は、同じエレメントの言語で会話しています。
タロットをエレメントごとにまとめて読むことで、星の流れとカードの声が自然に重なり、より深いリーディングが可能になります。
自分のエレメントを中心に流れを掴むと今のテーマが見えやすいくなります。
12星座ごと読むよりも、自分のエレメントの流れを感じるほうが、心のリズムを掴みやすくなるのです。
たとえば、同じ時期でも「火の時期は動き出す力が高まる」「水の時期は感情が揺れる」「風の時期は考えを広げる」「地の時期は形を整える」というように、同じ空の下でも、エレメントによって感じ方やチャンスの形が異なります。
その違いが、未来を描くヒントになり、今のあなたに寄り添う道しるべとなって現れるのです。
タロットをエレメント別で見る魅力
タロットをエレメント別に見ること────
それは、カードをただの結果としてではなく、流れとして感じるための方法です。
それぞれが人生のひとつの季節のように巡りながら、私たちの内側で交わっていきます。
一枚のカードにも物語がありますが、エレメントで読むと全体のリズムが見えるので、より伝わりやすいのです。
エレメントごとのバランスを知ることは、自分の心の天気を読むことに似ているでしょう。
自分の内側にどんな風が吹いているのか? どんな火が灯っているのか?
そこに気づくことで、未来は少しずつ形を変えていくのです。
星が空で描くリズムにエレメントを通してタロットを見つめるとカードが占いを超えて、心の地図として見えてきます。
その橋渡しこそが、エレメントリーディングの魅力です。
あなたがどのエレメントに惹かれるのか?それが、今の心が求めている方向なのかもしれませんね。
というように、タロットは、カードの絵柄の中だけでなく流れを読む方法がいくつもあります。
なんとなく興味を持ったなら、それだけでもタロットの世界観に近づくきっかけとなれば嬉しく思います。
──── Medora