自己肯定感を受け入れてみる

日々の忙しさの中で、このままの自分でいいのかな?
そんな思いがよぎって、立ち止まることがあるかもしれませんね。

頑張っているはずなのに自信が持てなかったり、人と比べて落ち込んだり──── 
できなかったことに目がいってしまう──── 

今回は、そんな心の声に耳を傾けながら、自分との付き合い方をお伝えします。

自己肯定感とは?

自己肯定感!
最近よく耳にするこの言葉ですね。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、もっとシンプルに「どんな時でも自分の一番の味方でいてあげるのは自分自身」と考えるとわかりやすいでしょう。

もう少し説明すると、調子が良い時や何かに成功した時だけでなく、失敗して落ち込んで何も手につかない時も「そんな日もあるし、これはこれで自分だからいいよね」と思える感覚のことです。

いつも、完璧である必要も前向きでいる必要もなく、それでも「そんな自分を否定しなくていい」と感じられる心の状態を保っていられる感覚ともいえます。

自己肯定感は、比べるものではなく、日々の過ごし方の中で少しずつ育っていくものなので、もし自信が持てなくても、ただ育つまでの途中経過なだけです。

キラキラした他人が羨ましいとき

たとえば、SNSを開いたとき、楽しそうな毎日や順調そうな仕事、充実した人間関係など「キラキラした誰か」を見て「それに比べて自分は・・・」と、心がむやみに沈んでしまうこともありますよね?

そんなときは「羨ましいな」と感じた自分を、まずはそのまま認めてあげましょう。

キラキラして見える瞬間の裏側は、誰にもわかりませんよ、真実が何なのかも・・・。
今のあなたが歩いている道もちゃんと意味のある道なのです。

他人と比べるのをやめたら、その瞬間から自分の足元が少しずつ見えてくるはず。

ただ、あの人にはあの人の時間があって、私には私の時間の中で生きている
そう思えたときに、自分を否定せずにいられる状態が、自己肯定感なのです。

今は、静かに整えている途中なだけ、ただそれだけなのよ。

できない自分に目が向いてしまう

そうはいっても、気がつくと「まだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」と、自分に厳しい言葉を向けていませんか?

周りと比べたり、過去の自分と比べたりして、できていない部分ばかりが目に入る日もありますよね。
でもそれは、あなたが怠けているからでも、弱いからでもありません。

ただ一生懸命に生きている証拠なので、まずはその事実だけを静かに認めてあげてください。

何か特別なことができた自分だけを認めようとしてしまいがちだと、息苦しくて前にすすめないでしょう。
そうならないように、少しだけ視点を変えてみませんか。

自分を受け入れるということは、常に完璧な自分を目指すことではありませんよ。
「今の自分も頑張っているよね」「結構いいかも」と認めてあげること。

そうしていると心の中に「安心感」という温かい土壌が育まれていきますから。

そのままで大丈夫!

とにかく、無理に自分を好きにならなくてもいいんですよ。

自分を好きにならなきゃと思うほど、心が苦しくなることだってありますから。
別に、好きになることを目標にしなくて大丈夫です。

「こんな自分がいるんだな」と受け止めて「今はこうなんだ」「こういう時期なんだ」と思うだけ。
ネガティブな自分を追い出そうとしたり、責めたりしなくても、そのままそこにいたらいいんです。

あなたの状況は、外からは見えずに周りの人は、そんな風に感じていないことが多いからね。

自分を親友のように扱ってみる

自己肯定感は、大きな成功から生まれるものだけではありませんよ。

小さな行動の中に、確かな積み重ねがあります。
最初は見つからなくても大丈夫。

自分らしく前向きになる一番の近道は、自分自身を一番の親友として扱うことです。

もし、あなたの大切な友達が落ち込んでいたら?

きっと厳しい言葉ではなく、寄り添うような優しい言葉をかけるはずですね。
その優しさを、そのまま自分自身に向けてあげてください。

自分を大切に扱うことに、素直に向き合うのを忘れないようにしましょう。

未来の自分は、今の自分の延長線にいる

未来の自分へ、心地よい風を送る習慣を身につけてみる。

変わりたいと思う気持ちは、とても自然で前向きなものですね。
でも、今の自分を否定し続けたままでは、未来も少し遠く感じてしまいます。

自己肯定感を低く見積もっても何もいいことありませんよ。

自分を無理に変え用とせず、等身大で歩くような感覚でいましょう。
そのほうが、自然と前に進める日が増えていきますから。

あなたのペースであなたらしくしていれば、今日の一歩がちゃんと未来につながっていますよ。

──── Yukino