なぜタロットは当たるのか?

タロットを体験した人の多くが、どうして今の気持ちがわかったの?
まるで心の中を見られたみたいと感じます。

カードは未来を決めつけるものではないのに不思議と腑に落ちる。
今回は、その当たる感覚の正体をやさしく紐解いていきますね。

偶然はあなたの心が選んだ必然

タロットが当たると感じる最大の理由は、カードが当たっているのではなく
あなたの心がカードの意味を見つけ出しているからです。

私たちの心は、毎日たくさんの感情や情報で溢れています。
自分でも気づかないうちに「本当はどうしたいのか」という答えを心の奥底にしまってしまうこともありますよね。

バラバラになったカードの中から一枚を選ぶという行為は、心の引き出しを整理するきっかけです。
偶然出た絵柄を見て「あ、これは今の私のことだ」と感じる瞬間!
それは、あなたの準備が整っていて、心の奥にある本当の願いが表に飛び出してきた証拠なのですよ。

人は意味を見つける力を持っている

カードの言葉や絵柄を見て「これは今の私の状況だな」と感じる瞬間がありますよね。

人は、もともと出来事に意味を見出す力を持っています。
その力をやさしく刺激してくれるツールが、タロットとなるわけです。

偶然引いたカードに今の自分に必要なメッセージとして受け取れる理由?
それは、あなたの中にすでに答えの種があるからと言えますね。

タロットと意味のある一致

タロットで引いたカードと今の自分の状況が驚くほど重なるとき
それはカードが未来を操作しているわけでも、無理やり当てはめているわけでもないのです。

今の自分の心と、偶然現れたカードが、ちょうど同じテーマを映していただけ。
この重なりこそが、タロットが当たると感じる大きな理由のひとつになります。

心の準備ができたとき、サインは現れる

人は、受け取れる状態になったときに、必要なメッセージに気づくようになります。

タロットを引いた瞬間「あっこれだ!」と感じるカードに出会えるのは
あなたがすでに、心の奥で答えを探す準備が整っていたからといえますね。

カードはきっかけでしかありません。
けれど、そのきっかけが、今のあなたにぴったり重なったとき
偶然が必然のように、興味深く意味のあるものに変わりはじめるのです。

内側と外側が重なる瞬間

スイスの精神科医カール・ユングは、心の内側の状態と外で起きた出来事が、意味をもって重なる瞬間があると考えました。

偶然のように見える出来事が、なぜか今の自分にぴったり重なると人は、ただの偶然以上のものを感じますね。
彼は、私たちの心と現実の世界が、目に見えない糸でつながっていることを教えてくれましたのです。

タロットに描かれた絵柄は、みんなに共通して存在するイメージ(象徴)です。
カードを引くと自分でも気づかなかった深い知恵やイメージが、浮かび上がってくるように捉えられます。

意味のある偶然=シンクロニシティ

心の中で思っていたことが、現実の世界で偶然起きる!
この、心(内側)と現実(外側)がぴったり重なる現象を、ユングは「シンクロニシティ」と呼びました。

タロットを引いて、今の状況にぴったりのカードが出るのは、まさにこの現象ですね。
あなたの心が、現実を動かし始めているという世界からのサインのよう。

カードを通して、あなたの心が現実の世界にメッセージを映し出しています。
タロットは、このシンクロニシティを意図的に起こしているみたいなものです。

タロットは心の奥底への招待状

タロットは、カードという道具を使って、普段はなかなか届かない「潜在意識」の扉を開きます。

忙しい毎日の中で表面的な顕在意識は
「こうあるべき」「もっと頑張らなきゃ」という思考でいっぱいになりがちですね。

でも「潜在意識」の奥底にある本当のあなたは、あなたが進むべき幸せな方向をちゃんと知っています。

カードの絵柄を見た瞬間に「あ、これだ!」と感じるのは
顕在意識のフィルターを通り越して、潜在意識に眠っていた答えとピタリと重なった瞬間です。
つまり、タロットは「あなた自身の心の声」を通訳してくれているだけといえますね。

未来を決めるのはカードではなくあなた

タロットが教えてくれるのは、こうなりそうではなく
今のまま進むとこんな流れになりやすいよというヒントです。

大切なのは、カードの結果をどう使うか、選択するのは、いつもあなた自身です。

少し立ち止まるのか? 勇気を出して進むのか?
タロットは、未来を縛るものではなく、より自分らしい未来を選ぶための道しるべになります。
すでに心の奥にあった本音を、やさしく言葉にする役割みたいなものです。

それは当てられたというより、思い出した呼び起こした近い感覚なのかもしれません。

──── Medora